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 祥石書画（PDF） |
 篆刻講座 |
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【68㎝×35㎝】
| 尋隠者不遇 賈島 松下問童子 言師採薬去 只在此山中 雲深不知處 松の木の下で童子に隠者はどこかと尋ねると、「先生は薬を採りに行かれました」と言う。 隠者はこの山中のどこかにいるのだろう。雲が深くて行方はとても分からない。 隠者を訪ねて行ったが会えなかったという詩で、会えないことによって隠者がさらに神秘的な存在となっています。 書体は篆書ですが、あまりしゃちほこ張るものにしたくなかったので、自然な筆遣いで書いてみました。 |
| 張遷碑は後漢末の西暦186年に建てられました。 曹全碑（185年）と同時期のものでありながら、曹全碑の優麗、典雅に対して、張遷碑は素朴、剛健、野趣と評される対照的な書風です。 これは曹全碑が陝西省であるのに対し張遷碑が山東省と地域性の違いであると同時に、漢隷の二つの大きな潮流の相違でもあります。 張遷碑の渾朴な味わいは日本人にはなかなか出せないもので、私たちがこの碑を習う意義は大いにあると思います。 昭和の大家、西川寧は 「石門頌や張遷をおもしろいと思ったにはちがいないが、漢隷の原型というものがわかってみると、あれでは、ただ趣味的なだけで、骨がたっていなかったことをしみじみと感じたものである」 と言っていますが、この野人のごとき風格は実に魅力的です。 |
| 張遷碑 第４回 読み：張良有り。善く籌策を用い、帷幕の內に在りて、勝負を千里の外に決す。 意味：張良は巧みに計略を用いて、陣地の中にありながら千里も離れた戦場での勝負を決した。 解説：縦と横のコントラスト 漢の劉邦の軍師であった張良は頭脳明晰にして、軍事上の作戦のみならずあらゆる領域にわたって劉邦を助けました。 張良がいなかったら劉邦は天下を取れなかったであろう、というのは衆目の一致するところです。 今回の臨書部分では、「籌」の数多い横画と複雑な字形が見所です。 一方で「帷」の偏は３本の縦画が強調され、この二文字の縦と横のコントラストが際立っています。 |
| 布射遼丸(フシャリョウガン) ふのしゃ、りょうのがん。 呂布は弓術の名手、宜遼はお手玉の名人。 |
| 信可樂也 まことにたのしむべきなり （目と耳の娯しみをつくすのは）実に楽しいことである。 王羲之 蘭亭序 |
【随想】
人書倶老９
毎月更新します。
| ５ かわわだ展 私が水墨画を学んでいる酒井清一（翠酒湖）先生は、一般向けの教室のほか水戸のリハビリデイサービスセンター「かわわだ」でも水墨画を指導しています。アートの力をリハビリに役立て、高齢者の皆さんに生きがいと楽しみを見つけてほしいとの思いからです。 ５月６日から１１日まで、水戸の偕楽園公園センターで介護施設利用者24人の展覧会が開かれたので観覧してきました。水墨画をはじめ色鉛筆画、ちぎり絵、書道などの意欲的な作品が並んでいます。 酒井先生はこの展覧会のために、全員の作品の裏打ちや額装、設営などすべてボランティアでされています。ご自身の作品制作や生徒指導のみならず、こうした社会貢献にまで活動を広げていらっしゃるのには本当に頭の下がる思いです。 （２０２５年５月） |
 かわわだ展会場（水戸の偕楽園公園センター） |
| 【ごあいさつ】 この「書を楽しむ法」は２０００年１０月１日に開設したものです。 書道に関する評論とともに、自作の書、水墨画、篆刻の作品を掲載しております。 つたないものですが、ご興味のある方にお楽しみいただければ幸いです。 ご意見、ご感想、ご質問等がありましたら，どうぞお気軽にお寄せください。 メールは下のポストをクリックするか y-tagi@nifty.com までどうぞ。
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| 書画篆刻愛好家 多木 洋一 （たぎ よういち） |
