| ７３ 高砂の 尾上の桜 咲きにけり 外山の霞 立たずもあらなむ （権中納言匡房） |
| 【パリ雑感】 第４部 フランスの社会 73 貸し自転車 パリの街角にはあちこちに貸自転車のスタンドがあります。 ベロ（自転車）とリベルテ（自由）を合わせてベリブと名づけられています。 使用料は１日１ユーロで、30分以内に返却すれば何度乗っても無料です。 安くて便利なのでパリ市民のみならず観光客もよく利用しています。 興味深い点は、このベリブの設置や運営は広告業者が行っていて、パリ市はお金を全く出していないということです。 そのからくりは簡単に言うと次のとおりです。 パリでは屋外広告物は一切禁止されている →パリで広告を出すことの価値が上がる →公式に広告を出せる業者が儲かる →パリ市は広告業者に許可を出す代わりに、ベリブの設置と運営をさせる →ついでにベリブの収益もパリ市がいただく というわけです。 なんだか時代劇に出てくる悪代官のようなやり口ですが、パリ市も市民も広告業者も利益を得て、三方丸く収まっているのです。 (2011年8月22日） |
 こちらはトゥールーズの貸し自転車 |
