| ７４ 憂かりける 人を初瀬の 山おろしよ はげしかれとは 祈らぬものを （源俊頼朝臣） |
| 【パリ雑感】 第４部 フランスの社会 74 少子化対策 フランスの出生率はヨーロッパの中でもずば抜けて高く、少子化対策に悩む日本からは多くの調査団がやってきます。 日本との大きな違いは、女性が子供を産み育てやすい環境が整えられていることでしょう。 １．出産と検診にかかる費用は実質的に無料です。 ２．保育所や認定保育ママ、ベビーシッターなどの充実した保育サービスがあります。 ３．子ども手当として、特に２人目以降の子供に対して手厚い給付金が支給されます。 ４．幼稚園から大学まで授業料は無料なので教育費負担も軽くて済みます。 ５．働く女性が育児休業しても、同じ職場または同等のポストへの復帰が保証されています。 ６．週３５時間労働制なので、父親も育児や家事に参加しやすいのです。 こうした制度のおかげで、女性が育児と仕事を両立させやすい条件が整えられています。 これらの家族政策のために国や企業が支出する金額は多額に上ります。 しかし、これらは国の将来を見据えた投資と見なされていて、子育てが社会全体で支えられているのです。 (2011年8月29日） |
 巨大なオブジェで遊ぶ子どもたち |
