| ７１ 夕されば 門田の稲葉 おとづれて 蘆のまろやに 秋風ぞ吹く （大納言経信） |
| 【パリ雑感】 第４部 フランスの社会 71 移民 フランスにはヨーロッパ各国をはじめ、かつての植民地であったアフリカやアジア諸国からも多くの移民が移り住んでいます。 フランスの人口およそ6000万人のうち約８％が移民で、フランス人の４人に１人は、両親や祖父母に外国人を持つと推計されています。 フランスの国籍法では血統主義（親の国籍が子の国籍となる）とともに、生地主義（自国で生まれれば自国民とする）も採用されています。 このため、移民の子どももフランスで生まれて一定期間フランスで暮らし成人すればフランス国籍が与えられます。 彼らは、見かけが異なってもれっきとしたフランス人です。 ただ固有の生活習慣や文化の違いによって、パリの中にもアフリカ人街、アラブ人街、インド人街、中華街などが形成されていて、それぞれ特有のエスニックな雰囲気を持っています。 こうした状況はフランス社会の多様性を現していますが、一方で、社会的統合の難しさも浮き彫りになっています。 (2011年8月8日） |
 パリの国立移民歴史博物館 |
