| ６０ 大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天の橋立 （小式部内侍） |
| 【パリ雑感】 第３部 フランスの文化 60 オルセー美術館 ルーブル美術館と並んで有名なのがオルセー美術館です。 もと駅舎だった建物を美術館として改装したもので、ルーブルよりも小規模ですが、歩きながらゆっくり鑑賞するには手頃な広さです。 モネやルノアールなど印象派の絵がたくさん展示されていて、日本人にとっても人気スポットになっています。 印象派の絵といえば、今でこそ億単位の価格がついていますが、19世紀に発表され始めた当時の評価は低く、ルノアールの絵など日本円にしてわずか数万円で買えたと言います。 カイユボットという画家兼コレクターの死後、所蔵していた印象派絵画を国に寄贈しようとしたところ、半数近くが受入れを拒否されたという逸話も残っています。 当時のフランスは伝統的な絵画を尊重するあまり、新しい芸術を評価する目を持たなかったのでしょう。 印象派絵画のすばらしさに最初に目を留めたのはアメリカだったと言われています。 時は移り、今やオルセー美術館は印象派の殿堂として、世界中から観光客を集めています。 (2011年5月23日） |
 オルセー美術館 |
