| ５９ やすらはで 寝なましものを さ夜更けて かたぶくまでの 月を見しかな （赤染衛門） |
| 【パリ雑感】 第３部 フランスの文化 59 モナリザ レオナルド・ダ・ヴィンチの傑作「モナリザ」はルーブル美術館のシンボルとも言うべき存在です。 モナリザがルーブル美術館にあるのは、前回述べたような略奪の結果ではありません。 当時のフランス国王フランソワ１世が礼を尽くして、晩年のレオナルド・ダ・ヴィンチをフランスに招いたことによるものです。 モナリザの扱いはルーブルの中でも別格で、1911年に盗難に遭っていることもあって、防弾ガラスに守られ、常に係員が見張っています。 ちなみに盗難以外でモナリザがルーブルを離れたのは、 １．第二次大戦中、フランスに侵攻したナチスドイツの手を逃れるために、1939年から1945年まで地方へ疎開したとき ２．1963年に、当時のケネディ大統領の要請に応えてアメリカで展示されたとき ３．1974年（昭和49年）に、日本の東京国立博物館で展示されたときの３回だけで、 今後モナリザがルーブルを離れる予定はないということです。 (2011年5月16日） |
 モナリザの展示室 |
