【百人一首とパリ雑感】

39 浅茅生の




39 浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど あまりてなどか 人の恋しき (参議等)
【パリ雑感】 第2部 フランス人たち

39 パリの冬

パリの冬は寒いです。
パリの緯度は北緯48度、北海道よりもさらに北の樺太の中程に当たります。
メキシコ湾流と偏西風のおかげで緯度のわりには暖かいのですが、それでも厳しい寒さです。
雪はあまり降りませんが、凍った石畳の路面から冷気が立ち上ってきます。
歩いているとだんだん足がしびれてきて、感覚がなくなってくるほどです。
家の構造は二重窓で壁も厚く、暖房設備も整っているので暖かいのですが、外気の寒いことと言ったらありません。
そんな中をフランス人たちは夜遅くまで出歩いています。
クリスマスのイルミネーションに輝くシャンゼリゼの夜景は魅力的ですが、あの寒さだけは耐え難いですね。

(2010年12月27日)

クリスマスのシャンゼリゼ