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２２ 吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を 嵐といふらむ （文屋康秀） |
| 【パリ雑感】 第２部 フランス人たち 22 マダムとマドモアゼル フランス語でマダムは既婚女性、マドモアゼルは若い未婚女性への敬称です。 日本人は、女性であれば若く見られた方が喜ぶものと思いがちですが、フランス人の受け止め方はむしろ逆で、マダムと呼ばれてこそ一人前という感覚があります。 理想的なマダムについてのフランス人のイメージは次のようなものです。 １．心身共に成熟した女性であること ２．精神的にも肉体的にも自分で自分を守る強さを持っていること ３．態度や立ち居振る舞いがエレガントで、美しいフランス語を話せること 現代のフランスでは、結婚という枠組みにはそれほどこだわりませんから、既婚か未婚かを厳密に区別することもありません。 見るからに若いお嬢さんにはマドモアゼルでかまいませんが、マダムかマドモアゼルか迷ったときには、尊敬の念をこめてマダムとお呼びしておく方が無難です。 (2010年8月30日） |
 シュノンソー城（ロワール地方） |
