| 無礙（むげ） 何ものにもとらわれないこと。融通無碍。 |
| 【日々雑感】 18 青山杉雨展 東京国立博物館で開催されている「青山杉雨の眼と書」（7月18日から9月9日まで）を観てきました。 青山杉雨（1912－1993）は昭和から平成にかけての著名な書家で、篆書や隷書を現代風に表現した作品に特徴があります。 この展覧会では、青山杉雨が研究した中国の書跡の展示から始まり、若年から晩年に至るまでの作風の変遷が窺える作品の数々、所蔵の硯や印材などの文房具、さらには書斎までもが再現されていてとても見応えがあります。 会場の出口近くには、青山杉雨が自らの書について語りつつ揮毫する様子を撮影したビデオも流されています。 剛毛の筆で荒々しく書かれたように見える青山杉雨の書線は、実は柔らかい筆の鋒先が乱れた状態で紙の上をこするようにして書かれたものだということは、私にとってちょっとした驚きでした。 青山杉雨に関心のある方にはぜひお勧めの展覧会です。 「青山杉雨の眼と書」 → http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1472 (2012年7月23日） |
 青山杉雨展 |
