図南鵬翼	寒巌一樹松	無事	鶴壽	無尽蔵	ひさかたの

半切六体 自分の気に入った語句を書いた半切を書体順に並べてみました。 楷書　図南鵬翼（となんのほうよく） 巨大な鵬（おおとり）が南の果ての海を目指して大きく羽ばたいていった。（『荘子』逍遥遊篇） 大きな志を抱いて大事業を企てることのたとえ。 行書　寒巌一樹松（かんがんいちじゅのまつ） 寒さ厳しい岩の上に一本の松の樹が毅然とそびえている。 厳しい修行に耐え、日々精進する修行者の姿にたとえられる。 草書　無事（ぶじ） わずらいのないこと。平穏なこと。 篆書　鶴壽（かくじゅ） 鶴は千年といわれるように長寿を祝う言葉。 隷書　無尽蔵（むじんぞう） いくら取っても無くならないこと。 仮名　ひさかたの 「桜の花の散るをよめる」 ひさかたの光のどけき春の日に静心なく花の散るらむ（紀友則）