【百人一首とパリ雑感】

67 春の夜の


67 春の夜の 夢ばかりなる 手枕に かひなく立たむ 名こそ惜しけれ (周防内侍)
【パリ雑感】 第4部 フランスの社会

67 住居表示

フランスの住居表示はとても分かりやすいです。
すべての道路に名前がつけられており、片側に偶数番地、向かい側に奇数番地が割り振られています。
道路の角にはその道路の名前を示したプレートが貼られているので、地図と見比べれば自分がいまどこにいるのかがすぐに分かります。

道路の数はパリだけでも5000本以上もあって、シャンゼリゼ大通りをはじめ様々な名前が付けられています。
レセップス通りの隣にスエズ小路があるのですが、このスエズ小路は行止まりになっていて通り抜けられません。
スエズ運河はフランス人のレセップスによって開通したはずですが、あえて袋小路にその名前を付けるとはパリっ子のユーモアでしょうか。
ちなみに日本人の名前を付けた道路としては、パリ郊外のグレ・シュル・ロワンという町に黒田清輝通りというのがあります。

(2011年7月11日)

サント・シャペル教会付近