【百人一首とパリ雑感】

29 心あてに




29 心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置きまどはせる 白菊の花 (凡河内躬恒)
【パリ雑感】 第2部 フランス人たち

29 愛の国

「愛の国フランス」と言えば聞こえはいいのですが、朝っぱらから道路の真ん中で抱き合って濃厚なキスを交わしているカップルには目のやり場に困ります。
地下鉄の中でも同様で、何もこんなところでやらなくてもと思うのですが、本人たちはおかまいなしで音付きキス。
もっとも周囲の人は素知らぬ顔で、どうやら私だけが勝手に恥ずかしがっているようです。
フェリックス・フォール大統領は腹上死したとか、フランソワ・ミッテラン大統領に隠し子がいたとか、サルコジ大統領が離婚して直後に再婚したなど、この手のゴシップには事欠きません。
総じて男女のことには寛容なお国柄です。

(2010年10月18日)

こちらは芸術的な愛「アモールとプシュケ」(ルーブル)